亜鉛めっきは、亜鉛の犠牲防食作用を利用して、電解溶液中で品物を陰極(-)として通電し、表面に亜鉛を析出させる処理です。
 亜鉛めっきは、防錆力に優れ、比較的安価で良好な密着性を持った皮膜として、量産品から多種少量品まで加工可能です。亜鉛めっきの後処理では、最近まで、6価クロメート処理が主流でしたが、最近では環境規制対応のため、6価クロムを含有しない3価クロム化成処理(3価クロメート)が広く使用されるようになっています。
| 浴組成 | 最大処理可能サイズMAX | 最大処理可能重量 | 処理可能素材 | 
|---|---|---|---|
| ジンケート浴 | 1500mm×1000mm×300mm | 120kg | 鉄、ステンレス | 
| ジンケート浴 | 500mm×1000m×300mm | 40kg | 鉄、ステンレス | 



| 項目 | 3価クロメート | 6価クロメート | 
|---|---|---|
| 建浴濃度 | 6価の約10倍の濃度 | 3価の約10分の1の濃度 | 
| 化成処理皮膜の含水率 | 含水率が低いので熱に強い | 含水率が高いので熱に弱い | 
| 熱を掛けた時の 化成処理皮膜のクラック | クラックが入りにくい | クラックが入りやすい | 
| 乾燥温度(推奨) | 60℃~100℃ | 60℃以下 | 
| 皮膜が耐えられる 推奨温度 | 100℃ | 60℃ | 
| 耐食性(SST) | 72h白錆なしor 5%未満 | 72h白錆なしor 5%未満 | 
脱脂
酸浸漬
電解洗浄
亜鉛めっき
活性化
化成処理
乾燥